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試行錯誤の備忘録β版

令和元年度 システムアーキテクト試験の振り返り

2019年10月20日(日)に行われた、令和元年度 システムアーキテクト試験を受けてきました。

システムアーキテクト試験を受けるのは今回が3度目です。

 

この試験は、情報系の国家試験である情報処理技術者試験のうち、難度が高く専門的な知識が要求される「高度試験」の1つです。出題形式は

  • 午前Ⅰ(マークシート形式、30問、50分、高度試験共通) 
  • 午前Ⅱ(マークシート形式、5問、40分)
  • 午後Ⅰ(記述式問題、4問中2問を選択し回答、90分)
  • 午後Ⅱ(論述式、3問中1問を選択し回答、120分)

の4つであり、各出題形式にて様々な知識やスキルが要求されます。

 

この記事では、

  1. 試験のためにやったこと
  2. 試験を受けた感想
  3. 次にやること

をまとめます。

 

 

0.前提 ~これまでの受験経歴~

システムアーキテクト試験の振り返りをする前に、私がどのような状況であったかを簡単に紹介します。

私は情報処理技術者試験のうち、以下の試験に合格しています。すなわち、論述式試験(論文)のない試験区分はコンプリートしています。

 
一方、ここ2年で3回受けた試験は全て不合格でした。前回合格から2年が過ぎたため、午前I試験の免除もなくなってしまいました。

 

上記の試験のいずれも、午後Ⅱの論述試験で不合格になっています。

したがって、課題は午後Ⅱの論述式試験でした。

 

1.試験のためにやったこと


今回の試験対策は午後Ⅱの論述対策が9割でした。


午前Ⅰ・午前Ⅱ

スマホから、Webサイトやアプリで過去問を解きました。

高度試験の午前Ⅰは今まで免除されてきたため、今回が初受験でした。マークシート問題で落ちたことはないため心配はなかったものの、知識が抜けている不安があったため,過去問3年分をやりました。

 

itsiken.com

‎「2019年秋版 高度情報技術者午前共通問題集」をApp Storeで

 

スマホでWebサイトやアプリを使用するにあって重視した点は、問題の解説があることです。解説がないと、問題文や選択肢の知らない単語について毎回調べる必要があり、非効率であったためです。

正当した問題であっても、その選択肢が合っている理由と、その他の選択肢が間違っている理由を考え、チェックしていきました。

 

午後Ⅰ

今回、午後Ⅰの対策は一切しませんでした。対策をしなかった理由は、午後Ⅰ試験が読解力が問われる試験であるためです。ほとんどの問題は答えが本文中に記載されているため、システム開発の考え方がある程度身についていれば、国語の文章問題とほぼ同じ要領で解けます。

過去の試験でも余裕をもって合格ラインに達していたため、今回は午後Ⅰ対策の優先順位を下げました。

 

午後Ⅱ

文書作成スキルの習得」「論述する題材の準備」の2つを中心に取り組みました。

これまでは午後Ⅱの対策本やサンプル論文集を使用して対策していましたが、成果が上がりませんでした。そこで今回は、一般的な文書作成技術を学びました。

題材は100%創作しました。私の仕事はシステムのスコープが小さく論述しづらいため、その方が書きやすいと判断したためです。準備した題材は「産業用機器メーカの販売管理システムの更新」でした。


対策の詳細は以下の記事を参照してください。  

litmot.hatenablog.com

 

 

2.試験を受けた感想

今までで一番手応えがありました。

一方で、反省点や見えた課題もありました。

 

午前Ⅰ 96点 (29/30 問正解)
午前Ⅱ 80点 (20/25 問正解)

問題なく通過。今までの貯金と、過去問による学習の成果が出ました。

午前Ⅱにてケアレスミスを2問やらかしたのが悔やまれます。特に、過去問と選択肢の順番と内容が変わっていた問題は、勢いで過去問の選択肢を選んでしまったのが反省点……

 

午後Ⅰ 70~80 点

選択した問は問1と問2。

TACとiTECの解答速報を確認する限り、合格ラインは超えていると思います。明らかに間違えた問題が3問あり、いずれもよく読めばわかる問題だったので、こちらも反省中。

 

午後Ⅱ 下記参照(そろそろ合格したい)

選択した問は問1(ユーザビリティを重視したユーザインタフェースの設計について)。

 

今までの論述式試験と比べても、よく書けた気がします。問題文から章分けをした後、準備した題材からプロットを作成し、そこから外れないように書けたと思います。入念に準備した結果、初めて時間に余裕を持って書き終えらました。

 

ただ、反省点もあります。

「想定した利用者の特性及び利用シーン」の部分が、この問題のカギとなっています。この部分を以下に具体的に説明し、以降の論述に説得性を持たせせられるかが勝負です。

今思うと、この部分の記載が甘く、論文として説得力を持たせられませんでした。結果、論述の中に論点のズレや論理の飛躍ができてしまいました。2時間で2,500字前後の文章を手書きするという制約の中では限界があるものの、私自身の文書作成力不足が出てしまった結果だと感じました。


とはいえ、そろそろ合格にしていただけると助かります。今回不合格だとそろそろ心が折れそう……

 

3.次にやること

今回は試験対策を通じて文書作成の方法、すなわちライティングスキルを体系的に学習し、その有用性に気づきました。

ライティングスキルは、普段の仕事や生活に即効役立ちます。また、文書の構造や論理展開を考えることは、ロジカルシンキングの向上にも効きます。もちろん、他の情報処理技術者試験論述式試験の対策にもライティングスキル習得は有効です。

今後も、継続的にライティングスキルを磨いていこうと思います。その一貫として、このブログを継続的に投稿していきます(決意表明)。

 

 

 

*1:2016年より、情報処理安全確保支援士試験 (SC)に名称変更